気に入った車の写真をPinterestに保存してきたのに、あとで見返そうとするとどこに何があるのか分からない。
そんな経験はありませんか。
はじめまして、カーライターの三輪拓真です。
自動車雑誌の編集部に12年在籍し、新車の撮影や内外装デザインの取材を担当してきました。
いまはフリーランスとして、主にEVとクルマのデザインについて書いています。
仕事柄、車の写真は毎日のように保存します。
ところが最初の数年は、「車」というボードをひとつ作って全部そこへ放り込んでいました。
数百枚を超えたあたりで、見返すのがすっかりおっくうになったのを覚えています。
この記事では、Pinterestで車の写真を集めるときのボードの分け方を、5つのパターンに整理して紹介します。
公式の整理機能の使い方や、集めた写真をブログやSNSに使うときの注意点まで、まとめて押さえられる内容にしました。
Contents
車の写真は、集め方より分け方で見え方が変わる
1つのボードに全部入れると比べられない
1つのボードに軽自動車もSUVもスポーツカーも入っていると、画面を眺めても「なんとなくかっこいい車の写真」にしか見えません。
車の写真の面白さは、並べて比べたときに出てくるものです。
同じSUVでも、ヘッドライトの細さやボンネットの高さで印象はかなり変わります。
似たもの同士が隣に並んでいると、その小さな違いに自然と目が行きます。
反対に、何でも混ざったボードは違いが大きすぎて、比べる気が起きません。
保存した瞬間は楽しくても、見返す理由がなくなってしまうのです。
編集部でも写真は「棚」に分けていた
雑誌の編集部にいたころ、撮影したデータは車種ごと、撮影ごとにきっちり分けて保管していました。
特集を組むときは、そこから「フロントの写真だけ」「同じ色の車だけ」と抜き出して並べます。
並べてみると、誌面に載せる前から「このメーカーは最近こういう顔にしたがっている」という流れが見えてきました。
Pinterestのボードも、この棚と同じだと考えるとうまくいきます。
どの棚に何を入れるかを先に決めておけば、写真を保存するたびに迷わずに済みます。
見返したときに自分の好みがはっきりしてくるのも、分けておいたおかげです。
まず押さえておきたいPinterestの整理機能
分け方の話に入る前に、Pinterestに用意されている整理の機能を確認しておきます。
日本語版の画面では、英語版で「セクション」と呼ばれる機能が「サブボード」という名前になっています。
ネットで使い方を調べるときは、両方の呼び方で探すと見つけやすいです。
| 機能 | できること | 車の写真での使いどころ |
|---|---|---|
| ボード | ピンをまとめる入れ物 | 国籍やボディタイプなど大きな分類 |
| サブボード | ボードの中をさらに分ける | メーカー別、色別などの小分け |
| 非公開ボード | 自分と招待した人だけが見られる | 買い替え候補、検討中の車 |
| 統合 | 2つのボードを1つにまとめる | 細かく分けすぎたボードの整理 |
| アーカイブ | 公開プロフィールから外し、新しい保存を止める | 買い終えた車、熱が冷めたテーマ |
サブボードは、ボードを開いて画面下のプラスアイコンから「サブボード」を選ぶと作れます。
保存済みのピンは、ボード上部の「整理する」で選んで「移動」を押せば、まとめてサブボードへ移せます。
Web版とアプリ版それぞれの手順は、Pinterest公式ヘルプのサブボードを作成するにまとまっています。
気をつけたいのは統合です。
Pinterestのヘルプによると、統合には取り消し機能がなく、元に戻すには新しいボードを作って1件ずつピンを移し直す必要があります。
「試しにまとめてみる」という使い方は避けたほうが安全です。
車の写真のボードの分け方5パターン
ここからは、私が実際に試してきた分け方を5つ紹介します。
どれが正解ということはなく、何のために集めるかで向き不向きがあります。
メーカーの国籍で分ける
いちばん始めやすいのが、国産車と海外の車で分ける方法です。
デザインには国や地域ごとの傾向があるので、並べると違いがつかみやすくなります。
国産と海外で分けている例としては、長田雄次さんが電気自動車の写真を集めているPinterestが分かりやすいです。
「日本の電気自動車」と「海外の電気自動車」の2つのボードに分けられていて、プロフィールには「長田雄次が魅力を感じたスタイリッシュな電気自動車です。」と書かれています。
日本のボードには、日産サクラやホンダe、スバル ソルテラといった国産EVのピンが並んでいます。
EVは大きなフロントグリルを必要としない車種が多く、メーカーごとに「顔」の作り方がかなり違います。
国籍で分けたボードを行き来すると、その違いがよく見えてきます。
ボディタイプで分ける
SUV、セダン、ハッチバック、軽自動車のように、車の形で分ける方法です。
買い替えを考えている人には、いちばん実用的な分け方だと思います。
同じボディタイプ同士なら大きさや使い勝手の条件がそろうので、見た目の好みだけで比べられます。
アメリカのバッテリーメーカーOPTIMA Batteriesの公式Pinterestにも、ステーションワゴンだけを集めたボードがあります。
ボディカラーで分ける
意外と面白いのが、色で分ける方法です。
同じ赤でも、メーカーによって明るさや深みがまったく違います。
先ほどのOPTIMA Batteriesは、赤、黄、青、オレンジとボディカラーごとにボードを分けています。
車種もメーカーもばらばらなのに、色がそろっているだけで不思議とまとまって見えるものです。
次の車の色で迷っている人は、候補の色ごとにボードを作ってみると、好みがはっきりしてきます。
部位で分ける
デザインをじっくり見たい人には、車全体ではなく部位ごとに分ける方法をすすめます。
私が使っているのは、次のような分け方です。
- フロントの顔(グリルやバンパーまわり)
- ヘッドライトとテールランプ
- ホイール
- 内装(ダッシュボードやシート)
写真を集めていて感じるのは、ライトを横一文字につないだデザインのEVが増えたことです。
ライトだけのボードを作っておくと、そうした流れが一目で分かります。
全体の写真では見落としていた細かい違いに気づけるのも、この分け方のよいところです。
目的で分ける
最後は、写真を集める目的で分ける方法です。
「買い替え候補」「いつか乗りたい」「純粋に好きなデザイン」のように、自分の気持ちを基準にします。
車を選ぶときに見た目を大事にする人は、少なくありません。
日本自動車工業会の2025年度 乗用車市場動向調査では、四輪自動車を持つ世帯のうち「車内のゆとりよりもスタイルのよい車」を求める人が全体で45%、20代以下では58%でした。
「予算を多少超えても気に入った車」を選びたいという人も、全体の57%にのぼります。
好きなデザインを先にはっきりさせておくと、販売店で迷ったときの判断材料になります。
5パターンをまとめると、次のとおりです。
| 分け方 | 向いている人 | 見えてくること |
|---|---|---|
| メーカーの国籍 | まず始めてみたい人 | 国や地域ごとのデザインの傾向 |
| ボディタイプ | 買い替えを考えている人 | 同じ条件での見た目の違い |
| ボディカラー | 色で迷っている人 | メーカーごとの色の出し方 |
| 部位 | デザインを細かく見たい人 | 顔やライトの流行 |
| 目的 | 好みを整理したい人 | 自分が本当に惹かれる車 |
見返したくなるボードにするためのコツ
最初は大きく分けて、細かい分類はサブボードで
分け方が決まっても、最初からボードを細かく作りすぎないほうがうまくいきます。
ボードが20も30もあると、保存するたびにどこへ入れるかで迷い、結局手が止まってしまいます。
私のおすすめは、ボードは大きな分類だけにして、細かい分類はサブボードに任せるやり方です。
たとえば「国産EV」のボードの中に、メーカー別のサブボードを作る形です。
写真が増えて窮屈になってきたら、そのとき初めてサブボードを足せば十分間に合います。
ボード名は具体的にする
ボード名は、あとから見て中身が分かる名前にしておきます。
「かっこいい車」より「国産SUVのフロント」のほうが、何が入っているのかすぐに分かります。
Pinterestのクリエイター向け公式ブログでも、ボード名は具体的であるほど関連する検索結果に表示されやすくなると説明されています。
公開ボードとして誰かに見てもらいたいなら、なおさら具体的な名前が向いています。
仮置きのボードを1つ作っておく
移動中にスマホで気になる車を見つけたとき、その場で正しいボードを選ぶのは意外と面倒です。
私は「あとで分ける」という仮置きのボードを1つ作り、とりあえずそこへ保存しています。
週末にまとめて見返して、残したいものだけを各ボードへ移します。
このひと手間を挟むようになってから、各ボードには選び抜いた写真だけが残るようになりました。
買い替え候補は非公開ボードに
本気で買い替えを考えている車のボードは、非公開にしておくと気が楽です。
公式ヘルプの非公開ボードによると、非公開ボードを見られるのは本人と招待したユーザーだけです。
非公開ボードにピンを保存しても、元のユーザーにお知らせが届くことはありません。
家族と車選びを相談するなら、家族を招待して一緒にピンを集める使い方もできます。
非公開ボードをもとにしたおすすめのピンがホームフィードに出ることもありますが、それが表示されるのは自分だけです。
集めた車の写真をブログやSNSに使うときの注意
写真が集まってくると、お気に入りの車をブログやSNSで紹介したくなるかもしれません。
ただ、自分で眺めることと、人に見せるために載せることは、著作権の上では別の扱いになります。
文化庁の著作権テキストでは、家庭内など限られた範囲で、仕事以外の目的で使うための複製は例外として認められています。
インターネットから画像をダウンロードする場合にも、この例外は当てはまります。
ところがブログやSNSに載せるとなると、この範囲を超えてしまいます。
「引用なら大丈夫」と考える人もいますが、引用には自分の文章が主で引用部分が従であることや、出所を示すことなどの条件があります。
同じテキストには、美術の著作物を実質的に鑑賞するために利用する場合は引用に当たらない、という注意書きもあります。
きれいな車の写真を見せること自体が目的なら、引用とは言いにくいと考えておくのが無難です。
メーカーの公式写真も、自由に使えるわけではありません。
日産自動車ニュースルームの利用規約では、画像や動画を使えるのは報道機関や学術団体などが情報提供を目的とする場合とされ、宣伝やPR目的での利用は禁止されています。
Pinterestのヘルプにも、Pinterestは個々のピンの著作権保有者を把握していないと書かれています。
私自身は、紹介したい車があるときは写真を転載せず、ピンや記事のリンクを共有するか、自分で撮った写真を使うようにしています。
まとめ
Pinterestで車の写真を集めるときは、何を集めるかより、どう分けるかで見返したときの面白さが変わります。
- 始めやすいのはメーカーの国籍で分ける方法
- 買い替えならボディタイプ、色で迷うならボディカラーで分ける
- デザインを細かく見たいなら、フロントやライトなど部位で分ける
- ボードは大きく作り、細かい分類はサブボードに任せる
- 買い替え候補は非公開ボードにしておく
- 集めた写真をブログやSNSに載せるときは著作権に気をつける
まずは今あるボードを開いて、写真を2つか3つのグループに分けるところから始めてみてください。
並べ直しただけで、自分がどんな顔の車に惹かれているのかが見えてくるはずです。
最終更新日 2026年10月27日 by fletww